
SPECIAL FEATURE特別取材
ニューヨーク、ミラノ、東京
「カンパリ」をめぐる冒険!
[vol.03] -
1915年に開かれた
ミラノのバー「カンパリーノ」が復活!
#Special Feature
昔のままのバーカウンター
1915年、ダヴィデ・カンパリによってミラノにオープンしたバー「カンパリーノ」。
伝説となっていたこのバーが、2012年1月に再オープンした。
カンパリに最もゆかりのあるこの店で、カンパリベースのカクテルがどう飲まれているかを聞いてみた。
イタリア人たちが愛するのは、まずは1930年代に生まれたベーシックなカクテル「カンパリ・ソーダ」。
そしてもちろん「カンパリ・オレンジ」、「アメリカーノ」と「ネグローニ」。
それに次ぐ人気なのは前出の「ネグローニ・ズバリアート」。
ジンの代わりにスプマンテをつかうことでアルコール度が低くなるので、女性や若者にも大人気なのだとか。
そして最近ブームになっているのが「カンパリ・オレンジ・パッション」。
これはカンパリの150周年を記念して2010年に考案されたカクテルで、「カンパリ・オレンジ」にブラウンシュガーを入れ、「カンパリ・オレンジ」がキューブアイスを使うのに対し、こちらはクラッシュアイスを使っている。
ブラウンシュガーによる甘みと氷が溶けやすくなることで口当たりがよりライトになるのがうけて、デビューと同時に大人気となっている。
イタリアではこれらのカンパリベースのカクテルは食前酒として飲まれることが多いので、ライトなものが好まれる傾向にあるのかもしれない。
「カンパリーノ」でもランチの前や午後の早い時間からカウンターでカンパリベースのカクテルを飲んで軽く立ち話する紳士たちをたくさん見かけた。
これが夕方になると女性客たちも加わってカウンター前は大混雑となる。
イタリア人にとってカンパリは楽しいひと時の幕開けのお酒なのだ。
★Campari Orange
カンパリ・オレンジ・パッション(写真左)
カンパリ/40ml、オレンジジュース/90ml、ブラウンシュガー/2tsp、オレンジ/2房
[Recipe]
グラスにオレンジの果実を入れてブラウンシュガーを加え、オレンジをつぶしながら混ぜる。クラッシュアイスを入れて、カンパリ、オレンジジュースを入れてステアする。
★Negroni SbagliatoRecipe
ネグローニ・ズバリアート(写真右)
カンパリ/20ml、チンザノ・ロッソ/20ml、スプマンテ/10ml
[Recipe]
氷を入れたグラスにカンパリ、チンザノ・ロッソ、スプマンテを注ぎ、スライスしたオレンジを加えて完成。
★Camparino
Piazza Duomo21, Milano,ITALY
+39-02-8646-4435
http://www.camparino.it