海外限定焼酎「iichiko彩天」が描く
SHOCHUカクテルの新しい可能性。

SPECIAL FEATURE特別取材

海外限定焼酎「iichiko彩天」が描く
SHOCHUカクテルの新しい可能性。

[vol.01] - ジュリア百瀬さん「Bar Kumiko」

#Special Feature

文:Drink Planet編集部 写真:Daisuke Akita

2024年4月4日(木)と5日(金)の両日、ザ・リッツ・カールトン東京 45 階の「ザ・バー」において「バーテンダーテイクオーバー」が開催されました。スポンサードしたのは、本格麦焼酎いいちこ。特に海外限定販売の「iichiko 彩天」をベースにオリジナルカクテルが振る舞われました。Vol.1では、4日のゲストであるシカゴ「Bar Kumiko」のジュリア百瀬さんと、「iichiko彩天」を手がける三和酒類㈱ 代表取締役社長の西和紀さんに話を訊いてみました。

「Bar Kumiko」のジュリア百瀬(Julia Momosé)さん。

「Bar Kumiko」のジュリア百瀬(Julia Momosé)さん。

日本×アメリカの女性バーテンダー

2024年4月4日(木)と5日(金)の両日、東京ミッドタウンのミッドタウン・タワー45階に位置するザ・リッツ・カールトン東京の「ザ・バー」には、海外限定販売の「iichiko 彩天」のブルーに輝くボトルが並び、東京の美しい夜景と相まってムーディーな雰囲気に包まれました。

なにも知らずに訪れた日本人のゲストが「iichikoって、あの焼酎のいいちこ!?」と不思議に思うくらい、日本人の焼酎イメージを覆すようなシックでエレガントな(そしてもちろん美味しい)焼酎カクテルがいくつも登場したのです。

4日のゲストバーテンダーは、アメリカ・シカゴ「Bar Kumiko」のオーナー兼ヘッドバーテンダー、ジュリア百瀬(Julia Momosé)さん。

以前、Drink Planetにもご出演いただいたので、ご存じの方もいるのでは?

(そのときの記事はこちら)

改めて紹介しておくと、ジュリアさんは日本の奈良県育ち。

(たまに飛び出す関西弁がチャーミング!)

彼女が経営する「Bar Kumiko」はThe World's 50 Best Barsや『TIME』誌、『Esquire』誌の常連であり、2022年にはミシュランガイドのエクセプショナル・カクテル賞を受賞。

また彼女が著した『The Way of the Cocktail』は、2022 年に全米料理界の最高の名誉ともいえる「ジェームズ・ビアード賞」を受賞しています。

カクテル「Last Rose」

カクテル「Last Rose」

「iichiko彩天」の果実感と麹由来のウマミ!

今回、ジュリアさんが「iichiko彩天」と「いいちこシルエット」をベースにして披露してくれたのは「Last Rose」「Hanamizake Martini」「Silver Carrot」「Barley Bitter」の4種類。

ジュリアさんが女性だからだろうか、日本人のDNAが入っているからだろうか、いずれのカクテルも(いい意味で)アメリカっぽくなく、デリケートでエレガントな味わいでした。

「Last Rose」はその名の通り、バラをイメージしているのですが、特にシーズンの最後までがんばって咲いてくれた「最後のバラ」からインスパイアされた一杯。

「iichiko彩天」をベースに、エルダーフラワーリキュール、レモンジュース、自家製のハイビスカス唐辛子シロップを加え、日本産の柚子スパークリングジュースでアップしています。

バラを象った氷の上には、なんとラー油を1dash垂らしているんだとか!

ジュリアさんはこんな風に説明してくれました。

「『Last Rose』は私にとって『iichiko彩天』を使った初めてのカクテルです。『iichiko彩天』から感じる桃やアプリコットといった果実感と麹由来のウマミを味わいの軸にしています。日本の方が飲んだら『コレが焼酎?』とちょっと驚かれるかもしれませんね(笑)」

カクテル「Hanamizake Martini」

カクテル「Hanamizake Martini」

低アルコールカクテルにこそ焼酎を!

続く「Hanamizake Martini」は毎年春になると「Bar Kumiko」でも提供している人気メニュー。

いわゆるマティーニスタイルなんだけど、ベースをアルコール度数25%の「いいちこシルエット」にすることで、低アルコールで飲みやすいマティーニに仕上げたんだとか。

「私自身、低アルコールのカクテルが好きですし、最近、アメリカのお客さまからは低アルコールカクテルを求められることが多くなりました。『Bar Kumiko』ではカクテルを食事に合わせるお客さまが多いという理由もあります」

「通常低アルコールのスピリッツをベースにするとどうしても味わい全体がぼやけてしまうのですが、減圧蒸留原酒と常圧蒸留原酒のいいとこ取りをした『いいちこシルエット』ならデリケートでありながら、しっかりとしたボディ感やボリューム感が残ります。低アルコールカクテルにこそ、焼酎を上手に取り入れたいですね」

ちなみに「Hanamizake Martini」は「いいちこシルエット」、日本産クラフトジン、純米酒、桜ベルモット、ペイショーズビターズをマティーニスタイルで仕上げています。

オリーブ代わりに、塩漬けした桜の花びらをグラスに沈めているのが、なんとも美しいですね~。

(日本で幼少期を過ごしたジュリアさんのお花見の思い出、とのこと)

「Barley Bitter」(左)と「Silver Carrot」(右)

「Barley Bitter」(左)と「Silver Carrot」(右)

焼酎=ジャパニーズウオッカじゃない!

「Silver Carrot」もベースは「いいちこシルエット」。

これにシャルトリューズ ヴェール、ニンジンのオー・ド・ヴィー、ドライベルモットを合わせて、氷の上にシソを飾っています。

「『いいちこシルエット』から感じるアーシーな(大地っぽい)ニュアンスに、根菜類であるニンジンを合わせてみました。焼酎にはもちろん柑橘類も合うのですが、野菜も合うと感じています。明日登場するジェズ・キャレオンさんも野菜を使った焼酎カクテルを披露してくれますよ!」

一方「Barley Bitter」は「Splited Base」といって、2つのベースのカクテルを、1つにペアリングした一杯。

1つは「iichiko彩天」×カンパリ、もう1つは「いいちこシルエット」×梅酒×コッキ・アメリカーノ。

苦味と酸味と甘味のバランスがよく、麦や麹のウマミもじんわりと感じる焼酎版ネグローニといったところでしょうか。

ジュリアさんは焼酎全体の印象をこんな風に話してくれました。

「まだまだアメリカでは焼酎の認知度が低く、焼酎=ジャパニーズウオッカと勘違いしている方も少なくありません。しかし、焼酎はウオッカと違い、ちゃんと原料由来の味わいやウマミがあります」

「たとえばアルコール度数43%の『iichiko彩天』だったら4大スピリッツの代わりにそのまま使えますし、アルコール度数25%の『いいちこシルエット』だったらシェリーやベルモットのように使えます」

「今後はさらに訪日観光客が増えると予想されますので、日本のバーテンダーの皆さんからも焼酎の素晴らしさを積極的に発信してほしいですね。日本を訪れる海外のツーリストはみんな、日本に来たら日本のお酒を飲みたいんです。私を含めてね(笑)」

「iichiko彩天」を手がける三和酒類㈱ 代表取締役社長の西和紀さん。

「iichiko彩天」を手がける三和酒類㈱ 代表取締役社長の西和紀さん。

いよいよ「iichiko彩天」が日本でも発売!?

当日、ジュリアさんが焼酎カクテルをサーヴする「ザ・バー」において、「iichiko彩天」や「いいちこシルエット」を手がける三和酒類㈱ 代表取締役社長の西和紀さんにもお話を伺うことができました。

西社長によると、三和酒類では20年以上前から焼酎の海外輸出を行ってきたとのこと。

「当時は海外輸出といっても、日本料理店や居酒屋がターゲットでした。ですから日本の焼酎をそのまま焼酎として販売していました。転機となったのは、2016年に麹スピリッツ『TUMUGI』をリリースしてからです。当初『TUMUGI』は弊社の中ではかなり実験的な立ち位置だったのですが、ちょっとした手ごたえを感じたのです」

「海外でジャパニーズウイスキーが高い評価を受けるタイミングでしたし、ウマミ(旨味)やコウジ(麹)も国際語になりつつあるのを感じました。日本の焼酎をそのまま焼酎として売るのではなく、4大スピリッツに代わる新しいスピリッツのカテゴリーとしてアプローチしたらどうかと……。そうして誕生させたのが、2019年に米国限定でリリースした『iichiko彩天』なんです」

「iichiko彩天」はアメリカでの高評価を受けて、現在はオーストラリアとシンガポールでも展開中。

近いうちに、日本でも「iichiko彩天」をリリースすることになるかも、とのことです。

海外のバーテンダーが新しいカテゴリーのスピリッツとして焼酎に注目しはじめているのは、どうやら紛れもない事実のようです。

Vol.2では「Employees Only Singapore」のジェズ・キャレオンさんが焼酎カクテルを披露してくれます!

Vol.2も要チェック!

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会場となったザ・リッツ・カールトン東京45階「ザ・バー」。

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SHOCHUカクテルの新しい可能性。
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