
SPECIAL FEATURE特別取材
求む! 独立・開業を目指す人。
サントリー・グルメ開発部の
ドリンクスーパーバイザーという仕事
#Special Feature
活動事例:大使館イベントでの「六」ブースでのカクテル提供
バーテンディングの技術を磨き、やがて独立・開業を目指すというのは、バーテンダーの誰もが思い描いている未来ではないでしょうか。
けれども一方で、技術には自信があるものの経営や経理、店内設計にはいまいち不安がある……、バーカウンターの中だけでなく、少し広い視野で独立後を捉えてみたい……という人も多いのでは?
そんなあなたに、朗報です!
あのサントリーのグループ企業のひとつであるサントリー酒類株式会社のグルメ開発部が「ドリンクスーパーバイザー」を募集しているんです!
学歴なんて関係ない。
必要なのはバーテンダーとしての経験!
でも、グルメ開発部っていったどんな部署?
活動事例:(上)グローバル飲み方開発ロンドンでの「六」ローンチイベント (下左)中国のレストランと、コロナ禍でもドリンクメニュー商談をオンラインで実施 (下右)ハイボール専門店の開発
簡単にいえば、飲食店の業態開発やドリンク提案を通じて、お酒、特に洋酒の魅力を伝える部署で、30年以上の歴史があるんです!
最近の例をあげれば、ハイボールブームの仕掛けや、ROKUの海外発売サポート等々。
じゃあ、いったいドリンクスーパーバイザーって、そこでどんなお仕事をするの???
というわけで、実際にバーテンダーからドリンクスーパーバイザーに転身し、将来的には独立・開業を目指すお二人に話を聞いてきました。
めったにないチャンス! 見逃す手はありませんよ〜。
2020年に入社した竹村英晃さん
自分でスケジュールを組める、想像以上に自由な職場
一人目に登場願ったのは、2020年に入社した竹村英晃さん。
六本木のシガーバーからバーテンダーとしてのキャリアをスタート。その後、恵比寿でのバーマネージャーや渋谷のレストランバーの新規立ち上げなど、約8年にわたってバーの第一線の現場で活躍してきました。
2019年に移住するつもりでパリへ行ったものの、間もなくコロナ禍でロックダウン。やむなく帰国して仕事を探している時に友人から「こんな仕事があるよ」と教えられたのが、グルメ開発部のドリンクスーパーバイザーでした。
「お酒を扱うという点ではバーテンダーと同じ。だけど、僕の場合はそれまで割とニッチなところで働いてきたので、お酒に関して大きな動きを見られるところで仕事してみたいと思ったんです」
具体的な仕事内容は、飲食店の開発と立ち上げがメインで、ドリンクの飲み方提案、製品化のサポート、研修、国内外へのプレゼンと多岐に渡ります。
ランチ、あるいは夕方から夜にかけては、トレンド調査や競合店調査のための店舗をリサーチ。そこでインプットした内容を持ち寄り、議論やワークショップをしながら提案内容に盛り込んでいきます。
そしていよいよプレゼン当日。四谷にあるテストキッチンにクライアントを迎え、実技や試飲をしながら提案していきます。
「バーテンダー時代は、あまり酒場とか居酒屋さんに行く機会がなかったので、お酒にはこんな面があって、これまで知らなかったこんな店もあるんだって見識がすごく広がりました。もちろん、一企業なので、レシピを提供するにしても、使えるお酒の種類や、アルバイトさんが作れるものといった制約はあるんですけど、今までやってきたことと真逆のことをやるのが楽しいですね」
ドリンクスーパーバイザーは、テストキッチンを自由に使うことができ、ここでドリンクの試作やレシピ開発を行っています。
基本的な勤務時間は10:00〜18:30(実働7.5時間)。
もちろん基本、土日祝日や年末年始はお休みだし、有給休暇だって取得できます。
(いいなあ…)
「大きな企業だから毎日出社して…というイメージをみんな持っていると思うんですけど、この部署は自分でスケジュールを組めるので働きやすい。アウトプットさえしっかりしていれば、みなさんが想像しているよりずっと自由だと思いますよ」
当初、竹村さんがドリンクスーパーバイザーになると聞いて、周囲の人たちの多くは驚いたそうです。
「バーテンダーが企業に入ってこういう仕事をすることなんて、あまりないじゃないですか。営業をやるんだと勘違いしている人もいて『ぜんぜん向いてないじゃん』と言われたり。僕自身も、団体行動が得意ではないから、こういう大きな会社で受け入れられるのかなという不安がありました」
では、実際に入社してみて、どうでしたか?
「自分で予定を組めるので、ストレスフリーで働けています。会社に受け入れられているかどうかはわかりませんけどね(笑)」
2019年に入社した太田友子さん
商品開発から店舗の立ち上げ、P/Lまで!
続いてのご登場は、2019年に入社した太田友子さん。
大学在学中にバーのアルバイトを通じて「お酒っておもしろい!」と思うようになり、新卒でバーテンダーの世界へ。六本木や西麻布のバーで8年間、経験を積んできました。
その後、太田さんはいったんバーカウンターを離れ、税理士事務所に入所します。
「30歳という節目で、これからどうしようと考えた時に、お酒の仕事に関わり続けるにしても、一度バーカウンターの外に出て、違う角度から新しいことを学びたいと思ったんです。特に独立に必要な、経営やP/L(損益計算書)はぜんぜんわからないぞと思って、ご縁があった税理士事務所さんで勉強させていただこうと入所しました」
税理士事務所で働き始めて半年後、太田さんは、以前から購読していた(ありがとうございます!)ドリンクプラネットの記事で、サントリーのグルメ開発部がドリンクスーパーバイザーを募集していることを知ります。
「サントリーという大会社に、そんな仕事があるなんて思いもよりませんでした。私は数字や経営を勉強したくて税理士事務所に入ったわけですが、グルメ開発部に入ればよりお酒の世界に近い形で数字のことも教えてもらえるし、お店一軒を立ち上げるのに必要な情報が、一から十までわかる仕事だと書いてあったので、これはいいぞ、と。税理士事務所の所長さんには『ごめんなさい』して(笑)。ありがたいことに、快く送り出してくれました」
入社して2年。その間、ディレクターやフードスーパーバイザーと共に3人1組で大型酒場の業態を開発したり、ウイスキーや梅酒のブランディングレシピにも携わりました。
入社してみて、いかがでしたか?
「日々驚きの連続です。お酒の会社っておいしいものを造って、それをセールスマンがバリバリと売るといったイメージしかなかったので、一つのお酒に対して、さまざまな方面からこんなにも総力を結集して販売していくんだと、“イチお酒ファン”としてびっくりしました」
コロナ禍によって変わったのは、必要な時以外は出社せずに在宅ワークが増えたこと。
「持ち込まれる案件の内容も変わりましたね。ノンアルコールの開発が増えたのと、モバイルオーダーやインスタでの集客、動画配信など、デジタルにからんだ案件も増えました。そういった経験もコロナ禍だったからこそできたのだったと思います」
日々の体験や調査を生かしての試作・ディスカッション @テストキッチン
残念ながら今はコロナ禍で休止中ですが、状況が落ち着けば海外のトレンドを学ぶための海外研修も行っているそうです。
ところで、学びたかったという経営や経理については?
「上司がP/Lの読み方や、図面のひきかたなどについて個別セミナーをしてくれます。飲食店に特化した数字をレクチャーしてくれるので、とても勉強になりますね。あとは、グルメ部には過去の知見や資料が膨大にあって、いつでも閲覧できるので、そのデータベースはとても役に立ちました。ヤル気を出して能動的になればなるほど知識や経験が得られるんですよ」
とても楽しそうですが、落ち込むこともある?
「日々、ちっちゃくへこんでいます(笑)。ドリンク開発の時はみんないい意味でズバズバ言ってくれるので、最初は自分のドリンクを否定されたように感じてしまって。でも、そうじゃないんですね。なかなかバーテンダー気質が抜けなくて、このお酒を作るのは誰なのかをちゃんと考えていなかったんです。意見を言われた時に『これは自分のスタイルだから』とシャットアウトせずに、人の意見を聞いて自分の意見を言える人であれば、この仕事に向いていると思いますよ」
ドリンクスーパーバイザーの仕事は1年ごとの契約で、最大5年まで更新できます。
出した成果が、契約更新やお給料&ボーナスに反映される実力主義のお仕事。
「来年あたりから自分の今後を考えるフェーズに入るので、働きながらじっくり固めていきたいですね。世の中の状況も変わるでしょうし、もちろん自分の考えも変わっていくと思うので、そこは柔軟に。でも、いずれにせよ私はとにかくお酒そのものが好きなので『お酒って楽しいよ!』という仕事をしていきたいです!」
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サントリー酒類株式会社 営業推進本部 グルメ開発部 採用担当
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