
SPECIAL FEATURE特別取材
【特別連載】
投資家・共同経営者×バーテンダーの視点
[vol.04] -
Tastings Group シャーレーン・ダウズさん×アントニオ・レイさん
#Special Feature
文:Miyako Kai
バー業界、お酒業界もこの10年で著しい変化を遂げました。そこで、バーテンダーとしての視点のみならず、オーナー経営者としての視点で、バーシーンの今後やマネジメントについて語っていただく「特別連載」をお送りします。連載第4回は、3回目に引き続き、香港を拠点に展開するTastings Group共同オーナーのシャーレーン・ダウズ(Charlene Dawes)さんとアントニオ・レイ(Antonio Lai)さんに話を聞きました。
Tastings Group共同オーナーのシャーレーン・ダウズ(Charlene Dawes)とアントニオ・レイ(Antonio Lai)。
タップカクテルからファインダイニングまで。
Q Tastings Groupでは、「Quinary」以来、常に全く異なる新しいコンセプトのバーやレストランのプロジェクトに次々と取り組んでいますね。
【シャーレーン】
私たちは「勇敢なバカ」なんです(笑)。
今までも長期計画に従ってきたのではなく、機会が浮上する度に、「これをやることで未来に恩恵があるか」「自分たちのクリエイティビティを発揮できる余地をしっかり確保できるか」という2点をクリアしているかどうかを考えて判断してきました。
「Quinary」のあと、2013年にオープンして、残念ながらコロナ禍の影響で2021年にクローズしたジンカクテルバーの「ORI-GIN」は、クラフトジンのブームが世界的に起きるかなり前で、ヘンドリックス・ジンがようやく認知され始めたような頃でした。「Quinary」でスロークックしたレモングラスを使ったジントニックがとても人気だったことから着想しました。
【アントニオ】
それぞれのバーで、常にユニークさを保った差別化を意識しています。
たとえば「ORI-GIN」ではグアバを使ってジンを再蒸留したり、日本のティーブランドのLupiciaをとても気に入って、いろいろな茶葉を使ったカクテルも作ったりして、フレーバーをしっかりとらえてジンと組み合わせたことで、ジンの美味しさを香港で教えることができました。
その数年後には、香港にも「Ping Pong 129」などのジントニックバーができたし、マーケットで買えるジンの数が200~300%増えて、ジンへの理解度と人気が格段に高まりました。
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