WORLD TOPICS海外トピックス
東京・浅草「Bar Doras」の中森保貴氏
イタリア4都市を巡るゲストシフトツアー!
#World Topics
ヴェネチアの「The Aman Venice」にて。
美しきスタートは、水の都ヴェネチアから!
中森保貴氏は3月16日、夜霧にまぎれてヴェネチアラグーンの神秘的な海を航海した。
16世紀に建てられたパパドポリ宮殿のなかにあるホテル「The Aman Venice」に到着し、ヴェネチアの象徴ともいえる大運河を見下ろすバーに足を踏み入れると、彼の期待はいやが上にも高まった。
彼を待っていたのは、ワールドクラスのバーチームと、古代のシャンデリアが飾られた豪華なフレスコ画の屋根裏部屋だった……。
今回のゲストシフトのために、中森氏はいくつかの不朽の名作カクテルを披露した。
たとえば、1923年に出版された『Harry's of Ciro's ABC of Mixing Cocktails』に掲載されたマンハッタンを彷彿とさせる「キャロル・カクテル」。
あるいはコンテンポラリーな「アレキサンダー」。
極めつけは、コニャックベースのサワーにサンブーカの香り高いエッセンスを加えたモダンクラシック「ヴィア・ヴェネト」だ。
特にここ「The Aman Venice」でスポットライトを浴びたのは、伝説的なサイドカーを中森氏が革新的にアレンジした一杯だった。
コニャック、グラン・マルニエ、トリプルセックをデキャンタのなかで1カ月熟成させたカクテルは、ゲストはもちろん、イタリアのバーテンダーたちも驚かせた。
「The Aman Venice」のヘッド・バーテンダー、アントニオ・フェラーラ(Antonio Ferrara)氏は、中森氏の独創的なアプローチに驚嘆し「サイドカーを1カ月間デキャンタージュするなんて、前代未聞です」と舌を巻いた。
中森氏は、コニャックをサンブーカやレモンとペアリングすることで、イタリア人の味覚に思いがけない喜びを与え、コニャックをより美味しくする新しい領域を披露してくれたのだ。
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