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主役は650種類以上のアマーロ
ローマで大人気の「Il Marchese」へ!

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主役は650種類以上のアマーロ
ローマで大人気の「Il Marchese」へ!

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イタリアの首都ローマのカクテルバーに行くと、現地のバーテンダーからよくお勧めされるバーがある。アマーロカクテルを楽しめるオステリア「イル・マルケーゼ(Il Marchese)」だ。グループ全体のバーを監修するマネージャー、ファブリツィオ・ヴァレリアーニ氏(Fabrizio Valeriani)と、ローマの店舗でバーテンダーとして活躍するトゥミ・サックス氏(Tumi Sachs)にお話を伺った。

Megumi Ueda(ローマ在住)

イタリアにおけるアマーロのイメージとは?

「イル・マルケーゼ」は、ローマ中心部の歴史的な通りであるリペッタ通りに位置する。

主要な観光スポットであるポポロ広場のすぐ近くでアクセスしやすい。

ランチタイムからアペリティーボ、ディナー、そして食後のカクテルタイムまで年中無休で営業しているが、どの時間帯も大賑わいだ。

店内に入ると、フレンドリーなスタッフが笑顔で迎えてくれ、席まで案内される。

まず目に入るのが、バックバーに所狭しと並ぶボトルの数々だ。

650種類以上にものぼるアマーロが、イタリア各地から集められている。

メインストリームでは見かけないレアなブランドから地元産のアマーロまで、珍しいものでは昔ながらに修道院で作られたものなど、他に類を見ない品揃えを誇る。

しかもこのコレクションは現在進行形で増え続けており、今ある棚だけでは収まりきらなくなったため、新しい棚を作る計画も進んでいるんだとか。

「アマーロはイタリアの文化そのものであり、海外でも高い評価を受けています。この膨大なボトルのコレクションを求めて、世界中からお客さまが訪れます。外国からのお客さまの多くはビターズに関して非常に豊富な知識を持っており、試したいアマーロのリストを持ってカウンターにやって来る方も少なくありません」とマネージャーのファブリツィオ。

アマーロの歴史は非常に古く、起源は古代ローマ時代や中世にまで遡る。

修道院では、ハーブや花、樹皮、根などの薬草をアルコールに浸して薬効成分を抽出し、薬として使用していた。

これが消化を助け、身体を温めるものとしてイタリアの人々に親しまれてきたのだ。

そのため、イタリアではアマーロは食後にストレートで飲む食後酒というイメージが強い。

しかし、そのような概念のないニューヨークやロンドンなどの諸外国では、カクテルの材料としてアマーロが積極的に取り入れられてきた。

ニューヨークでは伝説的なバー「Milk & Honey」が流行していた2000年代初頭から、アマーロはカクテルに多く使われていたという。

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