
INTERVIEWバーテンダーインタビュー
老舗・数寄屋橋サンボアの挑戦、
ノンアルコールカクテル。
<前編>
#Interview
Atsushi Tsuda/津田敦史
ハイボールをスタンディングでぐいっと飲んで、長居をせずにさっと帰っていく。ほとんどが常連客で硬派な雰囲気のサンボアは、一見からするとややハードルが高いと感じるかもしれない。しかし、昨年から続くコロナ禍をきっかけに、数寄屋橋で新しい風が吹き始めていた。
文:Asako Ishikawa
2010年にオープンした数寄屋橋サンボアは、昨年10周年を迎えた。路面店でスタンディング、チャージ300円、全席禁煙と入りやすい条件が揃っている。Photos by Daisuke Akita
サンボアで、ノンアルコールカクテル?!
開店時間を過ぎると、数寄屋通りの路面店にぽつりぽつりと客人がやって来る。
「こんばんは。こちらへどうぞ」
タンブラーへ角瓶が注がれ、ウィルキンソン タンサンの瓶が垂直にドボドボッ! と一本まるごと入っていくまで10秒かかるだろうか。眺めているだけで、爽快な気分になる作り方だ。
創業から100年を超える老舗、サンボア。
当時、氷はとても貴重でグラスの中に入れるよりも食材を冷やすために使われていた。
その名残で現在も氷は入れず、冷凍した角瓶などのウイスキーをベースにしたハイボールを提供している。
そんな“氷なしのハイボール”で有名なサンボアだが、ここ数寄屋橋ではジントニックやマティーニ、オールド・ファッションドなどのカクテルを手にする姿もよく見かける。
さらに、最近ではモスコーミュールやネグローニ、グラスホッパーなどのノンアルコールカクテルも。
ハイボールを注文する常連客が多いサンボアで、コロナ禍による変化が少しずつ起きていた。
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