INTERVIEWバーテンダーインタビュー
CRAFTROOM:
理系出身の技術力×サービス力
世界2位からその先へ。
<前編>
#Interview
Ryu Fujii/藤井隆
1970年竣工のビルに完全に馴染んでいる外観。暖簾の横の一段奥まったところが入口ドア。
猥雑で雑多なビルに潜むクラフトバー!
バーテンダーの藤井隆さんが独立に選んだのは、修業先がある北新地ではなく、意外な場所だった。
大阪駅前ビルは、東京で例えるなら「ニュー新橋ビル」のような、地下が飲食店街で、上階がオフィスビルという大規模な雑居ビル。
センベロ上等な立ち飲み店や大衆的な居酒屋が立ち並ぶ。
国道2号線の向こう側は西日本最大の高級飲食店街である北新地なのだけれど、新橋と銀座くらい、極端に客層が変わる。
「お店の存在を知らずに、フリで来られる方は1割未満です。ここにBARがあることに、まず気づかないですから(笑)」
「もともとこの場所では、奥さん(バリバリ活躍していた同期の元バーテンダー!)がお店をやっていました。その後オーナーとして、別の人に貸していたのですが、コロナ禍でお店を辞めることになって……。このまま閉めるくらいなら、自分でやろうと。2020年9月初旬にプレオープンして、9月26日に正式オープンしました」
ヘッドバーテンダーを務めた「BAR,K」を同年8月に卒業してから「CRAFTROOM」のオープンまで、わずか1ヵ月足らずの早業だった。
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