「Sago House」:
World‘s 50 Best barsのアップカマー、
シンガポールの最前線へ。
<前編>

INTERVIEWバーテンダーインタビュー

「Sago House」:
World‘s 50 Best barsのアップカマー、
シンガポールの最前線へ。
<前編>

#Interview

Sago House Bar Team

作家チャールズ・ブコウスキーの墓標に書かれている“Don’t try”をモットーに、店内のリノベーションからブランディング、マーケティング、そしてデザインに至るまで、すべて自分たちで成し遂げているバー「Sago House(サゴハウス)」が、今シンガポールでウケている理由とは?

文:Nahoko Kodama(シンガポール在住) 撮影:Nicholas Damien Goh

昔ながらのシンガポールらしさが漂うチャイナタウン。

目指すは、チャイナタウンのど真ん中!

シンガポールがイギリスの植民地だった1840年代、中国の福建、広東、潮州、客家などから多くの移民たちがやって来た。

チャイナタウンはその名の通り、中国人たちが暮らしたダウンタウンである。

今では、観光客向けの土産物屋が並ぶサゴストリートは、そんなチャイナタウンの中心部、いわば“ザッツ・チャイナタウン”といった場所。

サゴは、タピオカのようなデンプン粉で作られた小さいビーズのような形態で、中国料理のデザートによく用いられるが、1840年代、ここにサゴ工場が乱立していたところからこのストリート名がついた。

老人たち(すべて男性)が中国将棋に興じ、ウエットマーケットと呼ばれる市場で日々の食材を求める人たちで賑わうこの界隈は、観光客と地元民が行き交うある意味シンガポールらしいエリアである。

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