![イタリアのバール文化について。
そしてフィレンツェの名物バールへ。<後編>](/files/cache/1800x900_e7f0ce6e41e005372ef83a3115f8d8e2.jpg)
INTERVIEWバーテンダーインタビュー
イタリアのバール文化について。
そしてフィレンツェの名物バールへ。<後編>
#Interview
Libertario&Paolo Brothers from「L’Art Bar」
フィレンツェっ子に「アートバー」として親しまれる「Antico Caffe del Moro」。かつて若きアーティストたちが集ったスペースは、現在、リベルタリオ&パオロ兄弟によってカクテルを供するバーとなった。
文:Masakatsu Ikeda(フィレンツェ在住)
「アートバー」(Art Bar)は、通称である。
正式には「Antico Caffe del Moro」(モーロ通りの古いカフェ)という。
名前のあとには、さらに「Cafe' des Aritistes(アーティストのカフェ)」とキャッチコピーがつく。
ヨーロッパの古都であれば必ず1軒や2軒はある、画家や小説家など、孤高の某かにならんと日夜励みかつ飲む輩が通った店だったことを示す。
スペイン・バルセロナでピカソが通った「クアトロ・ガッツィ」同様、彼ら芸術家(およびその卵)たちは飲み代がわりに作品を置いていったのだ。
今となってはそんな慣習はないものの、店のあちらこちらに飾られたキッチュなグッズや照明、旧知の写真キュレーターが時折持ち込むという数点の写真、そして何人もの男女がもたれかかっていい具合にすり減り、鈍い光を放っているカウンターに、時だけがつくることのできる味わいがじんわりと染みこんでいるのがわかる。
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