【特別企画/台湾バーシーンの10年】
Lab:台北最先端の日本人ミニマリスト。
- 後編 -

INTERVIEWバーテンダーインタビュー

【特別企画/台湾バーシーンの10年】
Lab:台北最先端の日本人ミニマリスト。
- 後編 -

#Interview

Tomoaki Inaba/稲葉智章 by「WA-SHU 和酒」
Takafumi Makita/牧田貴文 by「Lab」

【特別企画/台湾バーシーンの10年】第3回目後編のゲストは、前編で紹介した「WA-SHU 和酒」の稲葉智章さんのもとで腕を磨き、2020年末に「Lab」をオープンした牧田貴文さん。稲葉さんとはまた違ったアプローチで台湾バーシーンを駆け抜ける牧田さんを直撃!

文:Drink Planet編集部 撮影:Wakako Gomi

無機質でスタイリッシュな「Lab」の内観。

バックバーもなく、ボトルもないバー!

台北の中心地「東区(Eastern District)」の外れ、台北101にもほど近い仁愛路四段という大通り沿いに、牧田貴文さん(通称Takaさん)のバー「Lab」は目立たぬように構えている。

大通りといっても、夜は人影もまばら。

そんななか「Lab」はガラス貼りの路面店ながらも、照明がうす暗く、装飾もほとんどない。

バーというよりは、(閉店後の)インテリアショップのショールーム、あるいはその「Lab」という名前の通り、ちょっとした実験室のようにも見える。

内観はグレーの壁に打ちっぱなしの天井、そして白い人工石のカウンター。

バックバーもなく、ボトルも一切飾られていない。

奥の擦りガラスの向こうからは、なにやら怪しげな光が漏れている。

無駄を完全にそぎ落とした、潔いまでのミニマム空間。

そこに身長190㎝近い体躯に、真っ白なバーコートを纏ったTakaさんが現れるではないか!

(完全にマッドサイエンティストの世界!)

ちょっと大袈裟かもしれないが、バーの雰囲気としてはそれくらい異彩を放っていた。

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