SPECIAL FEATURE特別取材
【Hendrick’s Gin Palace Study-Tour】フォトログ
[vol.06] -
DAY 3-1 いよいよ憧れの「Hendrick’s Gin Palace」へ。
#Special Feature
文:Drink Planet編集部
「Hendrick’s Gin Palace」周囲のランドスケープ。
グラスゴー市内から南西へ車で約1時間半。
大西洋の一部であるクライド湾を望むガーヴァン(Girvan)という小さな村の外れに「Hendrick’s Gin Palace」は構えています。
「Hendrick’s Gin Palace」から直接海は見えませんが、時折上空をカモメが飛び交い、どことなく海を感じさせるのどかな丘陵地帯です。
(羊と牛と牧草!)
レスリーさん自らがお出迎え!
黒い城壁に囲まれた「Hendrick’s Gin Palace」のゲートで高らかに鐘を鳴らすと、扉の小窓が開いて、白髪の老女が顔を出しました。
そう、伝説のマスターディスティラー、レスリー・グレイシーさんんです。
レスリーさんの登場に、参加者は大興奮!
「あなた方はなにしに来たの?」とレスリーさん。
蒸留所訪問というよりは、ハリーポッターの世界にでも迷い込んだような、ちょっとしたアトラクション気分です。
植物のトンネルを抜けた先にあるのは、何度も写真で見た憧れの「Hendrick’s Gin Palace」。
左右にガラス張りの温室(ボタニカルガーデン)があり、正面の奥に3基のポットスティルが並んでいます。
中央の一番背が高いのが1948年製のカーターヘッド。
左側が1860年製のベネット。
右側がベネットを忠実に再現して増設された2015年製のキャリックです。
「ヘンドリックスジン」を生む3基の蒸留器。
特別な招待客だけを招き入れるために建設された蒸留所「Hendrick’s Gin Palace」自体は2018年に誕生。
(詳しくはDrink Planetの過去記事をご覧ください!)
この3基の蒸留器を使って、「ヘンドリックスジン」はこの場所で製造されているんです!!
このツアーでは実際にガラス窓の奥にある蒸留施設にも入れましたが、残念ながら撮影は禁止。
簡単に説明すると、両サイドのベネットとキャリックでベーススピリッツに乾燥ボタニカルを投入して浸漬蒸留(スティーピング)。
その後、中央のカーターヘッドで香り成分のみをバスケット法(ヴェイパー・インフュージョン)で抽出し、最後にキュウリとバラのエッセンスを加えています。
(本当はもっと複雑で繊細な作業!)
「Tropical Garden」でくつろぐレスリーさん。
外からは見えませんが、奥には2号室と呼ばれる3基のポットスティルとまったく同じデザイン、同じ形状の3基のポットスティルがあり、さらに3号室にも同じ3基のポットスティルを増設予定だそうです。
さらにはボタニカルの倉庫もあり(すごくいい香り!)、瓶詰めなどを行うバックヤードもあります。
続いては、レスリーさんお気に入りのガラス張りの温室へ。
正面に向かって右は、主に30~40種類の柑橘類を栽培する「Mediterranean Garden」。
左はレスリーさんが2013年に訪れたベネズエラの熱帯雨林からインスパイアされた「Tropical Garden」。
そうそう、レスリーさんがどんな蒸留家なのかも、 Drink Planetの過去記事をご参照ください。
「ヘンドリックスジン」の独特な世界観にお腹いっぱいになりながら、ひとまずここでガーデンランチ&アフタヌーンティー!
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